TREATMENT診療内容
一般歯科
虫歯は進行すると、痛みや歯の損失につながることがあります。
当院では、虫歯の早期発見と早期治療に力を入れています。CTやレントゲンを使用して、虫歯の大きさや位置を詳細に確認し、適切な治療計画を立てます。また、当院ではなるべく歯を削らずに治療を行う方針を採用しています。拡大鏡を使用することで、より精密で正確な治療が可能となり、健康な歯をできるだけ保存できるよう努めています。
- 虫歯・根管治療
- 被せもの
- 入歯(義歯)作成
むし歯治療・根管治療
歯の表面がわずかに溶けだし、白っぽく見えるごく初期の虫歯
初期虫歯(C0)は、歯の表面に白い斑点が現れる「ホワイトスポット」が特徴で、痛みはありません。この段階ではエナメル質が溶け始めているものの、適切なケアにより進行を防ぐことが可能です。フッ素塗布や食生活の改善、正しい歯磨き習慣が効果的です。C0の段階では歯を削る必要はなく、フッ素やシーラントを用いることで、再石灰化をサポートします。ただし、進行が見られる場合は早期の対応が求められます。初期虫歯は自覚症状が少ないため、定期的な検診で早期発見と予防を行うことが重要です。当院では虫歯予防とケアを重視し、患者さま一人ひとりに適切な対応を行っています。
歯の表面のエナメル質が溶けだし、小さな穴があきます
虫歯が象牙質に到達し、冷たいものが染みるようになってきます。
初期虫歯は進行度に応じてC1(エナメル質の虫歯)とC2(象牙質まで達した虫歯)に分類されます。C1はエナメル質内にとどまり、黒っぽい斑点や溝が見られるものの、痛みはほとんどありません。この段階では、歯を最小限に削り、レジンで修復します。C2は虫歯が象牙質に進行し、甘いものや冷たいものがしみる症状が現れることがあります。この場合、虫歯を除去し、レジンやインレーで修復します。いずれの段階でも早期発見と治療が重要です。当院では、丁寧な診察と適切な治療で、患者様の歯を守るお手伝いをいたします。
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メタルインレー
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CAD/CAMインレー
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ゴールドインレー
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セラミックインレー
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硬質レジン前装冠
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CAD/CAM冠
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ゴールドクラウン
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メタルボンドクラウン
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オールセラミック
歯の神経(歯髄)部分まで虫歯が到達し、ズキズキと痛みます。
C3は、虫歯が歯の神経(歯髄)に達した状態です。この段階では、激しい痛みや腫れが生じることがあり、歯に大きな穴が開くことがあります。神経が壊死すると痛みを感じにくくなる場合もありますが、症状がなくなった場合でも治療は必要です。治療方法としては、感染した歯髄を除去する根管治療を行い、その後、歯を補強するためにクラウン(被せ物)を装着します。場合によっては、歯を保存するために抜歯が必要となることもあります。C3の段階では自然治癒は期待できないため、痛みや違和感を感じた際には、早期に受診することが大切です。当院では、患者様の不安を軽減しながら、適切な治療を提供しています。
神経が死んで痛みが無くなります。
C4は虫歯が歯の根まで進行し、歯冠が崩壊した状態です。この段階では、歯を保存することが非常に難しく、抜歯が必要なケースが多くなります。症状としては、痛みがなくなることもありますが、炎症が進行すると、顎や周囲に腫れや痛みが広がることがあります。治療ではまず抜歯を行い、その後、インプラントやブリッジ、義歯などで歯を補うことが検討されます。当院では、患者様の状態やご希望に基づいた治療法をご提案いたします。
入れ歯(義歯)
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(1〜少数の歯を失った場合)
部分入れ歯は、一部の歯が欠損している場合に使用される取り外し可能な義歯です。金属製のクラスプ(留め具)を用いて、残っている歯にしっかりと固定し、欠損した歯の機能を補完します。
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(多数〜全ての歯を失った場合)
総入れ歯は、全ての歯またはほとんどの歯が失われた場合に使用される歯の代替品です。歯ぐきを補う床(しょう)と人工歯で構成され、口腔内に吸着させて使用します。
小児歯科
当院では、お子さまの歯の健康を守るために、やさしく丁寧な診療を心がけています。小児歯科では、お子さまの成長に合わせた治療を提供し、虫歯予防や歯並びの改善、口腔内の健康管理をサポートします。また、定期的な検診を通じて、お子さまの歯の発育を見守り、虫歯を早期に発見・予防できるよう努めています。お子さまの歯科治療が初めての方も、安心してご来院ください。お子さまの成長に合わせた最適な治療を行い、歯の健康を守るお手伝いをいたします。
- むし歯治療
- フッ素塗布
- シーラント
- 定期健診
- ブラッシング指導
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感染源の除去
親や周囲の大人が虫歯予防を徹底し、清潔な環境を保つことで、お子さまへの虫歯感染のリスクを軽減することができます。治療が必要でない方も、歯科医院で定期的にチェックやクリーニングを行い、虫歯や歯周病の予防に努めましょう。
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食習慣の改善
間食が多いと再石灰化が起きるまでにまた脱灰がおきてしまい、むし歯になりやすい状態になってしまいます。ダラダラと糖分の入ったおやつを食べてしまうことや糖分の含まれた飲み物をちびちび飲む、といった悪い食習慣によって虫歯は誘発されます。メリハリのある間食の摂り方を実践することでむし歯になるリスクを低くすることができます。
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抵抗力の強化
お子さまの歯を虫歯から守るためには、歯の抵抗力を高めることが大切です。まず、正しい歯磨き習慣を身につけることが基本です。また、フッ素塗布や虫歯リスクが高い奥歯や溝を保護するシーラントの利用も効果的です。
歯みがき指導
シーラント填塞
フッ化物の活用
口腔外科
当院の口腔外科では、虫歯や歯周病などで歯を失った場合に抜歯を行い、必要に応じてインプラント治療を提案しています。インプラントは失った歯の代わりに人工歯根を埋め込み、噛み合わせの改善を目指します。また、歯の移植術や意図的再植術(根の先を切除し、再植する治療)なども行い、患者さまの状態に合わせた治療法を提供しています。
- 抜歯
- インプラント
- 移植術
- 意図的再植術
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親知らずなどの抜歯
当院では、親知らずの抜歯に関して幅広い症例に対応しております。治療前には、CTによる精密な診断を行い、親知らずの状態を入念に確認した上で、治療方法をご提案いたします。これにより、抜歯に伴うリスクを抑え、患者さまの負担を軽減できるよう努めています。また、親知らずを利用した歯の移植にも対応可能です。
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インプラント
インプラントは、失った歯の代わりに人工の歯根を顎の骨に埋め込み、その上に人工歯を取り付ける治療法です。天然歯に近い機能と見た目を再現でき、食事や会話にも支障なく快適に過ごせることが多いです。インプラントは、他の歯を削ることなく、周囲の歯に負担をかけずに治療ができるため、歯の健康を守りながら機能を回復することができます。
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意図的再植術
精密な根管治療を行ったにもかかわらず、根管治療では治らなかった場合に行います。歯を1度抜歯して、その場で根の先を切除しMTAセメントを詰めて元の場所に埋めなおす治療法が意図的再植術です。
歯根の周囲に付着している歯根膜は乾燥すると細胞が死んでしまい、再植時の成功率が下がってしまうため、抜歯してからスピーディに行う必要性があります。また、歯根膜を傷つけないように抜歯処置は慎重に行います。この治療の主な対象歯は7番目の大臼歯や下の5番目の小臼歯であり、歯の根の形態が複雑な場合には抜歯がスムーズに行えなかったり、抜歯の際に歯が割れてしまう可能性がありますので適応となりません。 -
移植術
むし歯や根尖性歯周炎で歯が喪失した部位に健康な親知らずや、生えている位置が異常などの理由で使用されていない歯などを移植する方法です。これは、ブリッジのように両隣の歯を削る必要がなく、また義歯よりも違和感が少なく、インプラントとは異なり、自然な歯の機能を生かせるという特徴があります。歯周病が進行した状態で歯が失われた場合は、骨も失われてしまっているケースが多いので、移植が不適応な場合もあります。また歯が抜けてから時間がたつと、抜けた部分の骨が回復するので、改めて骨を大きく削って移植しなければならなかったり、また親知らずの形態が複雑だと難しかったり、様々な条件によって予後が左右されやすいなどの欠点もあります。あるスタディグループが行った生存分析では、推定平均残存年数14.6年。10年生存率は73.6%でした。(伊藤公二ほかスタディグループ救歯会;自家歯牙移植の予後を検証する2-712歯の臨床統計に基づく、自家歯牙移植のサバイバルレート:歯界展望,vol.11)
歯周病治療
歯周病は口腔内の健康だけでなく、全身の健康にも影響を与える可能性があるとされています。歯周病菌が血流に入り、全身に広がることにより、心臓疾患や脳梗塞、糖尿病などのリスクを高める可能性があることが、最近の研究で示唆されています。また、妊娠中の歯周病は、早産や低体重児のリスクを増加させる可能性があるとも言われています。定期的な歯科検診と適切な口腔ケアを行うことで、歯周病を予防し、全身の健康を保つことが重要です。
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軽度歯周病(歯肉炎・歯周炎)の場合 … スケーリング
軽度の歯周病は、歯科医院で行う「スケーリング」によって改善が期待できる場合があります。専用の器具を使用して、セルフケアでは届きにくい歯と歯茎の隙間にたまった歯垢や歯石を丁寧に除去します。この処置により、歯周病の進行を抑制できるほか、予防効果も期待できます。健康な口腔環境を保つためには、日常的なケアとともに、定期的なスケーリングを受けることが推奨されます。
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中度歯周病(歯周炎)の場合 … ルートプレーニング
中度の歯周病では、歯と歯茎の境目より深い部分、歯根に歯垢や歯石がたまっていることがあります。この段階では、「スケーリング」に加え、「ルートプレーニング」と呼ばれる処置が行われることがあります。ルートプレーニングでは、感染が進んだ歯の表面を丁寧に滑らかに整え、歯垢が再び付着しにくい状態を作ることを目指します。
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重度歯周病(歯周炎)の場合 … 歯周外科治療
歯周病が重度に進行し、スケーリングやルートプレーニングだけでは十分に改善できない場合、外科的な処置が必要となることがあります。この治療では、歯茎を切開して、歯根周囲のクリーニングを行うことがあります。また、歯周病によって失われた骨の回復を目指す治療や、慢性的な炎症により腫れた歯茎の除去など、患者さまの症状に応じた治療法をご提案します。
審美歯科
人前で笑うとき、歯の色や詰め物が気になってしまうことはありませんか?当院では、見た目の美しさと機能性の両方を考えたセラミックやホワイトニングなど、自然で健康的な口元を目指したさまざまな選択肢をご用意しています。
- ホワイトニング
- セラミック治療
コーヒーや赤ワイン、カレーなどの色素が濃い食べ物や飲み物、喫煙や加齢などが原因で歯は徐々に黄ばみます。また、抗生物質の影響で歯が変色することもあります。ホワイトニングは、過酸化水素を主成分とした薬剤を使用し、歯の表面に付着した色素を分解して歯を白くする方法です。当院では、より確実に効果を得られるよう、まずはお口の状態をしっかりとチェックし、口腔環境を整えてからホワイトニングを行っていきます。
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治療前の歯の色をチェック
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専用のトレーを歯科医院にて作製
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歯のクリーニングと自宅での使用説明
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自宅でトレー・ジェルを用いてホワイトニング
- 施術のために歯科医院へ通院することが難しい方(初回のみ、準備のためのご来院は必要です)
- ご自宅で手軽に、自分の好きなタイミングでホワイトニングをしたい方
セラミックやジルコニアは、どちらも高品質な歯科治療素材として、見た目の美しさと機能性を兼ね備えています。セラミックは、天然歯に近い色合いや透明感を持ち、審美性を重視する方に最適です。ジルコニアは、特に強度に優れ、耐久性が求められる奥歯などに適しています。どちらの素材も金属アレルギーのリスクが低く、長期間にわたって美しい仕上がりを維持できます。当院では、患者さまのご要望をお伺いしたうえで最適な治療法をご提案いたします。
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オールセラミック :インレー/クラウン
セラミック(陶材)で作られた詰め物・被せ物は、天然歯に近い色合いや透明感を持ち、審美性に優れた治療素材です。金属アレルギーのリスクが低く、唾液などの水分を吸収せず、汚れがつきにくいため、変色を防ぎ、長期間美しい状態を保つことができます。
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フルジルコニア :インレー/クラウン
フルジルコニアは非常に高い強度と耐久性を持つセラミック素材です。奥歯など、強い負荷がかかる部分にも適しており、天然歯に近い色合いで美しい仕上がりが得られます。金属を使用していないため、金属アレルギーや歯肉の変色のリスクが低くなります。
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ジルコニアセラミック :クラウン
ジルコニアセラミックは、内部に強度の高いジルコニア、外側に審美性に優れたセラミックを使用したクラウンです。耐久性と審美性に優れ、金属アレルギーや歯茎の変色のリスクが低くなります。
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メタルセラミック :クラウン
メタルセラミックは、内側に金属、外側にセラミックを使用したクラウンです。金属の強度とセラミックの審美性を兼ね備え、しっかりとした噛み合わせと自然な見た目を目指します。
予防歯科
当院は患者さまの歯の健康を第一に考え、予防歯科に力を入れています。この取り組みは、問題が発生する前に口内の健康を維持し、長期的なトラブルを予防するために重要です。当院では歯科医師と歯科衛生士が連携し、お口の状態をしっかりと確認しています。これにより、早期発見と適切な治療が行えます。また、患者さまの食生活についてお伺いし、食事のアドバイスも行っています。さらに、虫歯の発生メカニズムについてご説明し、患者さまがご自身でお口の健康管理に取り組みやすくなるようサポートしています。
- 歯石除去
- むし歯予防
- 定期健診
- フッ素塗布
- 妊婦歯科検診
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正しい食習慣
間食が多いと再石灰化が起きるまでにまた脱灰がおきてしまい、むし歯になりやすい状態になってしまいます。ダラダラと糖分の入ったおやつを食べてしまうことや糖分の含まれた飲み物(コーヒーや炭酸飲料など)をちびちび飲む、といった悪い食習慣によって虫歯は誘発されてしまいます。メリハリのある間食の摂り方を意識することでむし歯になるリスクを低くすることができます。
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正しい歯磨き
歯磨きは、毎日のセルフケアで非常に重要な習慣です。しかし、磨き方や歯ブラシの選び方によっては、奥歯の噛み合わせや歯と歯の間に磨き残しが出ることがあります。また、力を入れすぎると歯や歯ぐきを傷める原因にもなります。当院では、正しい歯磨きの方法やケアについての指導を行っています。
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フッ素配合の歯みがき剤
フッ素配合の歯磨き剤は、エナメル質を強化し、虫歯の予防に役立つとされています。毎日の歯磨きに取り入れることで、歯の再石灰化を助け、口腔内の健康を維持するために効果的です。歯磨き剤を選ぶ際は、フッ素配合のものをお勧めします。
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歯間ブラシ・フロス
歯間ブラシやデンタルフロスは、歯ブラシでは届きにくい部分の歯垢を効果的に除去し、虫歯や歯周病の予防に役立つとされています。歯間ブラシは隙間の大きさに合わせて選ぶことが重要で、デンタルフロスは細かい部分に適しています。毎日の歯磨きに加えて使用することで、口腔内をより清潔に保つことができます。
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マウスウォッシュ・リンス
マウスウォッシュやデンタルリンスは、口腔内を清潔に保つための補助的なケアアイテムです。口腔内の細菌の繁殖を抑える効果が期待され、虫歯や歯周病、口臭の予防に役立つとされています。目的に合わせた製品を選び、毎日の歯磨きと併用することで、口腔内の健康維持に役立てることができます。
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口腔検査
口腔検査では、レントゲンや口腔内写真を撮影することで、目に見えない問題を把握することが可能です。その他の検査や問診、カウンセリングで得られた情報をもとに、患者さまの状況に合った予防プランを提案いたします。
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スケーリング(歯石取り)
毎日の歯磨きでは取りきれなかった歯垢が石灰化し、歯石になることがあります。定期的に歯科医院でスケーリング(歯石除去)を行うことが大切です。専門の器具を使用して歯石を除去することで、歯周病の予防に役立ちます。健康な歯を維持するためには、定期的なケアが効果的です。
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セルフケア指導
患者さまに合ったセルフケア方法を丁寧に指導しています。歯磨きや歯間ブラシ、フロスの選び方や使い方についてアドバイスを行い、毎日のケアがより効果的にできるようサポートします。
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PMTC
PMTC(プロフェッショナル・メカニカル・トゥース・クリーニング)は、歯科衛生士が専用の器具と研磨剤を使用して行う専門的な口腔ケアです。日々の歯磨きでは取りきれない歯垢や歯石、バイオフィルムを除去し、歯を滑らかに仕上げます。また、軽度の着色改善にも効果的で、歯の健康をサポートします。